私は全国各地で開催される、『芸術祭』が好きです。
代表的なものだと、『瀬戸内国際芸術祭』『あいちトリエンナーレ』等がありますが、
一言で言うと、現代アートの祭典です。
とくに、私が一番好きな『奥能登国際芸術祭』は石川県珠洲市を中心に行われ、
地域の皆様が大切に受け継いで暮らしてきた風景と、
その土地を大切にしたい芸術家の思いによってつくられたアート作品が、
風景と調和し、どこかほっとするのに新しい景色を作っているような、そんな芸術祭です。
初めて一人旅に行ったのがその芸術祭でしたが、まちの人と話しながら回る能登半島の最南端“さいはての地”は、とても暖かかったことを覚えています。
一般的にアートというものは俗世から離れたものであり、
暮らしに密着した家づくりとはかけ離れたものと思われがちですが、
芸術祭はそのアートで街並みを彩る形で調和しているように感じています。
そう言う意味では、お住まいになるご家族ひとりひとりの大好きなものを様々な方法で形にし、いまある街並みに調和し、さらに良い景色を作る。
そんなお住まいづくりにも取り入れられるものがあると思い、毎回足を運んでいます。