• 日本の住まいには、自然と向き合い四季を享受するさまざまな工夫がありました。しかし、現代の住宅は、気密や断熱など機能面を重視するあまり、自然との関わりが希薄になりがちであるように感じています。
• この建物は、「自然と建物」「自然と人」をどう結びつけるかをテーマにしました。都市にありながら自然と共存し、四季を感じることのできる住まい。木洩れ陽を浴び、風にそよぐ葉音を耳にしながら、心豊かな毎日を過ごしたい 。そんな思いから生まれた 、「 テラリウム 」 。
• アトリウムにあるシンボルツリーは家族とともに成長し、四季折々にさまざまな表情を見せ、光、風そして緑が生活と一体となり、住まい手に安らぎや憩いをもたらしてくれます。アトリウムを中心に、心地よい空間を点在させており、「今日はどこでくつろごう」と選ぶ楽しさがある空間構成です。

視線が空に抜け、眩い光と開放感に包まれる最上階の スカイバルコニー。

• さまざまな高さのフロアを設けたスキップフロア。面積以上の広さとつながる楽しさをかなえるとともに、視線縦につながる大空間を共有することで、いつも家族の気配を感じられることも大きな魅力です。
• この建物は、 2階建てに5層の空間を設け、それぞれの役割を明通風確化。1層目はホームオフィス、2層目はダイニングキッチン、3層目はリビング、4層目は子ども部屋と寝室、5層目は空へとつながるスカイバルコニーです。
• 空間を分けつつ、つながり、独立性を持たせることで多くの居場所が生まれ、程よい距離感を保つ心地よい暮らしを演出します。

上下左右に視線が抜け、1階のホームオフィスで遊ぶ子どもたちの様子も、リビングでくつろぐ家族の様子も同時に感じられ、開放感のあるダイニングキッチン。